真心ブラザーズ 花は桜木、男は桜井(2006/11/02 20:00〜 duo MUSIC EXCHAGE)
さて。素晴らしいライブでございました!!一夜限りの桜井祭。「桜井秀俊だけが歌う、真心ブラザーズのスペシャルライブ-produce by YO-KING-」の名の通りのセンター桜井、なんと全20曲という盛りだくさんのライブでした。
duo MUSIC EXCHAGE…地図で見て「ああ!!一度行った、あそこか!!」と思ったものの、私の持っている1F指定のチケット…指定??指定席??そう思って行ったら1階には椅子が並べられておりました。全部で300人くらいですかね。1階指定、2階指定、1階指定の後ろに立見、と。
押して始まるかと思いきや、ほぼ定刻通りに照明が落ち、なんとなくスペイシーな音楽と共に、MB'sとプロデューサーYO-KINGが登場。全員白シャツ+パンツという衣装。YO-KINGは今回は当然センターではなく、舞台上手。…んで、残念ながら私の席からは柱の陰になってYO-KINGの姿があんまり見えなかったんですが…でも逆にセンターさくちゃんにできたってことで。まずはプロデューサーからのお言葉。今回のライブの主旨と、あとはお客さん煽り??だって「メンバー、スタッフ、お客さん…みんな心配してたかもしれませんが、大丈夫です!!!」「今日はみなさんが桜井秀俊のサポーターです!!!」そしてサポートしてくれますか?!と呼びかけなんとしょっぱなから桜井コールが!!!そして登場した本日の主役・桜井さん*1は白シャツに黒のジャケット、ポッケには赤いバラ!!!そして1曲目は『真夏といえども』からスタート。最初は若干緊張している様子だったさくちゃんも、徐々にいい感じになっていったのですが…とりあえず今日のセットリスト。
- 真夏といえども
- Sound of Love
- 上手な眠り方
- のこりカスNo.5
- スタンダード2
- いい天気
- 僕は喜劇王
- 名前を呼びたい
- まばたきの間に
- それが本当なら
- スウィート・フォーク・ミュージック
- スマイル
- 新曲「花は桜木、男は桜井(仮)」
- Body as Machine
- Sugar
- 今しかない 後がない
- 悪口
EC1
Son of the Sun -wax mix-
メトロノームEC2
I'm in Love
随所にMC、というよりプロデューサーからのフォローやらツッコミやら茶々が入り、もうどこで何を言ってたかまでは記憶が曖昧なのですが…。もう最初に「今日のチケット代いくら?…チケット代分、いやもう、1万円分くらい満足させます!!」満足しない人はあとで出て来い、くらいにプロデューサーが言っちゃってハードルをもうMAXに上げるもんだから、1曲目歌ったさくちゃん、いきなり喉がカラカラで水分補給。「今日は、わたくしの全存在を賭けて!!」と口上を述べたさくちゃん。『のこりかすNO.5』の前には「ライブで聞いたことある人います?」とお客さんに手を挙げさせておいて「御年がわかってしまう勇気ある行動、ありがとうございます」なんて言って「…俺、今、客いじりした?!」って…かわいいぜ秀俊!!さらにこの曲、プロデューサーは袖にはけてしまったんですが、変拍子というか5拍子で、YO-KINGはドラムを断念したなんて言っちゃって。当然お返しとばかりに『スタンダード2』が終わった後戻ってきたYO-KING「最初に俺がしゃべってたとき、舞台袖でぶるぶるって震えてたって?」と。かなり桜井コールに舞い上がっていたようで、「われわ〜れは真夏といえども〜」と1曲目をつぶやいていたそうで…。さくちゃんの横にいた舞台監督が嬉々としてYO-KINGに報告に来たときいて「アウェーかよ、俺!!」とさくちゃん。いやいや何をおっしゃいますか。そこから『いい天気』『僕は喜劇王』と初期の真心曲を2人で演奏。立ち位置が逆ってなかなかないんだろうなー。その後はしっとりと歌い上げるさくちゃん、ついに『まばたきの間に』では「賭けにでます!」とギターを置いてマイクを握り熱唱。今回指定席はみんな着席だったので、じっくりと聞き入りました。決してさくちゃんの声は「いい声」ではないんだろうけど、でも気持ちが伝わってくる。さすがロマンチックラブソング伝道師(?)やーでも本当、いいんだよなあ。若干スローでしたが『スウィート・フォーク・ミュージック』もよかったです。この曲大好き。『それが本当なら』から3曲はドラムをたたいていたYO-KING*2も「いい曲だね」と言っていて、でもどのアルバムに入ってるかはわからなくて、結局さくちゃんに「『B.A.D』にしか入ってません」「今回、今までの曲を全部チェックし直しました!」と。で、そのロマンティックラブソングの数々があってまた新しい曲ができているわけで。さくちゃんのラブソングの王道、という感じの新曲でした。そして後半はがっつりと。最後の『悪口』では「近所の猫にエサをやる某大学の学生」の悪口、というかもう、最後は某大学を三流大学と絶叫。玄関で酔っ払ってゲロられたりすりゃあね…猫との格闘もよおく知っている身としてはわかるよさくちゃん…。さらに曲が終わるはずが終わらず、さらに悪口を言えと周りに煽られたさくちゃん、大錯乱。「ずっと昔から思ってきたことなんですが…」と学生時代に人気だった某グループ、すごいらしい、すごいとは思うが良さが俺にはわからない、と大絶叫。大丈夫か桜井?!「桜、満開になったら毒がピュ―ピュ―でました!!」とすんごい嬉しそうなYO-KING。
アンコールでは最近全然行ってない、と『Son of the Sun』、そして周りの評価が高い、という『メトロノーム』を。ここで終了…かと思いきや、なんとダブルアンコールで最後は一人で『I'm in Love』弾き語り。最後は本当に、会場も一体になって、サポーターと一緒になっての演奏でした。
YO-KINGはさんざん「俺、桜井みくびってた!」と発言していたんですが、正直私も、さくちゃんの声に関しては「大丈夫かな?」と思っていたんですよ。あんまり喉強くなさそうで、途中でつぶれちゃったりしないかなあ…なんて。ところが、これがもうどんどんよくなるんだ、演奏すればするほど。私が初めて真心のライブを観に行ったとき、YO-KINGの声のすごさにびっくりして圧倒されて、さくちゃんの歌はずいぶんかすんでしまったんだけど、なんて言うんだろうな…さくちゃんの曲を、さくちゃんが歌うということは、さくちゃんが伝えたい、届けたいものをそのままダイレクトに発信してくれる感じなんですね。ラブソングの染み入ること。声と詞が丸く、1つになっている感じ。そしてさくちゃんの曲をじっくり聞いているとさくちゃんの持っている恋愛感、というか「ラブソング」というのがハッキリしてきて、「ああーそうかーそうなんだなー」ってしみじみしてしまいました。
隙だらけで はしゃぐ君に
僕は許されながら
ここだけで 甘えてる
少しだけ 甘えてる 少しだけ 救われる
夕方の街灯みたいに
知らないで僕を照らしてる
冷え性に悩んでる君が大好きさ―スィート・フォーク・ミュージック
こういうところ、上手いなあっていうか、「男の人にこう思われたいなあ」って思う気持ちを上手く歌うんだよな、さくちゃんは。「歌っていいね」と後半言ってたさくちゃん。今まで知らなかったYO-KINGの気持ちを知った、これからもまたいい曲をどんどん作っていきたい、と言ってたさくちゃん。素晴らしいライブでした!!満開でした桜井秀俊!!これからもついていきます!!!