宮沢和史 弾き語りによるコンサート「寄り道〜ハルとナツのころ〜」(2006/05/27 18:00〜 諏訪シネマレイク)

いやあ、やっぱりライブはいいねえ。そうしみじみと感じた2時間半でした。
会場は諏訪の映画館。うーん、地方のこじんまりとした若干寂れた映画館という感じですかね。だから音とか、照明とか、座席とかは正直ちょっと…と思う面がありましたが、でもこじんまり感や近さは他の会場にはないかもしれません。
以下、若干ネタばれを含むのでご注意を。
去年の「寄り道」*1と構成的には同じで、宮沢さんの弾き語り+詩の朗読+MC。登場した宮沢さんはちょっと髪がのびて、そして以前よりがっちりしたというかたくましくなったように感じました。最初いきなり懐かしい歌から始まり、そのあとは歌、MC、朗読、MC、歌、MC、朗読、MC…という感じで。MCは長野の思い出…というより釣りの思い出だったかな。朗読は詩集から、歌はソロの歌とBOOMの歌が半分ずつ…くらいでしょうか。でも他のアーティストに提供した曲とか、あと『YMCA』とか『勝手にしやがれ』とかね。や、その2曲は単に後ろで立見だった方に向けて「あたためようと」歌い出した曲だったのですが。
去年の吉祥寺と似ているんだけど、違うように思うのはなぜかな、と考えていたのですが、どうもそれは「旅」というキーワードが関係しているような気がしました。長野でのライブは、旅先でのライブなわけで。上手く言えないけど、その、宮沢さんの大好きな「旅」の中にいるんだってところがなんとなく東京でのライブと違う感じを醸し出しているのかもな、なんて。旅は人との出会いで、旅は自分がまだまだだと、未熟だと、認識させてくれる場だと宮沢さんは言っていて、そういうのを聞くとああ、だから宮沢さんは外国でライブするし、新しくバンドを組むし、そして弾き語りで各地に行くし…と、すごくつながる気がしました。そうやって、自分をもっともっと高めて、進めていこうとしているんだなあ、と。
最後に『島唄』が始まるとは思っていなかったのでちょっと驚きましたが、でも、この曲、宮沢さんは何度も何度もそれこそ1番多く歌っていると思うのですが、けど、いつ聞いてもものすごい力を持っているなあ…と感じます。「海よ宇宙よ 神よ命よ このまま永遠に 夕凪を」の部分が、祈りのようにきこえて、胸がきゅうっとなりました。
個人的には新作の詩、サブタイトルにもなっている「ハルとナツのころ」をききたかったな。あ、あと照明はちょっとなあ、もうちょっとなんとかならないものか。もうこういう小さいところでは色入れなくてもいいんじゃない?宮沢さんは上向いて歌うことが多いから、照明が顔にゴーッと当たってすごい変な感じになってたんだよな…黄色かったりさ…。

帰りにMCにも出ていた東山食堂行ってきました。以前、一度行ったことあったのでその記憶を辿って。で、無事にたどり着いたのはよかったんだけど、1人前が結構たくさん入ってるということをすっかり忘れて頼みすぎ…おなかいっぱいです。ぐふー。